「先輩って、今までその…、手にかけた?、人とかって覚えてるんすか。」 不意に彼女がそう問いかけてきた。 いつもこんな僕にもよく笑いかけてくれて、しっかりコミュニケーションをとってくれる彼女は、今日は頭に包帯を巻いている。 戦や訓練でできた傷では…
蝉がうたっている。生涯で1度きり、輝かしい夏に恋人を探して歌っている。強い日差しをうけてより美しい青々と茂った木々とアスファルトの熱に揺れる空気。真っ青な空に眩しいくらい白い雲。 ぼくは夏がすきだ。夏だけじゃなくて、四季折々の風景はぜんぶだ…
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