想像の小部屋

なんか色々まとめたり書いたり。

コールズ姉弟の供述

「…めんどくさいわね。そんなこと一々気にする必要とかある?

本当にそんなに気にすることなのかしら。
…まあそれでも気になるのが性ってやつね。
私の弟とよく似てるわ、あんた。弟よりは正義感が強そうだけど。
は?なによ、あんたが話せって言ってるから話してやってんでしょ。
そうじゃなきゃこんなに喋らないわ、喋るのにも体力がいるのよ。
これ以上を聞くなら話さないわよ。
私だって弟が大切なの。
 
それに、何もかもめんどうで、したくないのよ。」
 
と、彼女はそう言ったけれど。
だけど彼女の心の奥が、冷えきっていない事などよくわかっていた。
優しくて、暖かいのだけれど、諦めがすべてを覆ってしまっているような。そんな小さくて大きな心。
彼女は、救われているのだろうか?
 
「いいや。だけど、俺らは不幸なんかじゃないよ。だって生きているから。」
「なんて、軽率かもね。」