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想像の小部屋

なんか色々まとめたり書いたり。

びょうき


「ねえエレオノーアの筆を知らない?アリア」
「ん?色彩をその身に宿す純白の木片に挟まっていたさ!」
「パレットね、ありがと」

「ねっねえ本当に誰も図書館に来ないかなあちょっと聞いてる!?」
「え?ああごめん!誰だったかな?」
「ふざけないで!エレオノーア!」
「ああ!クレナか!」
「もー美術室に居る人=エレオノーアじゃないんだから!」
「はっはっはそれもそうだ!」

違う。違う違う違う違う。
やはりわからない。これは人の顔なのか。そもそも顔とはなんだったか。
目がある。輪郭がある。けれどどんなものだったか?
まるでネズミと同じだ。
見れば見るほどそれは認識の中で崩壊を起こしもう何も記憶には掠らない。

「もうちょっと空気読んでよ姉さん。あんなしかめっ面させちゃって…」

しかめっ面?
ああ!なんということだろう!


「もう、私には人も悪魔も鼠も皆等しく見えるのか」